Influenzaインフルエンザ
インフルエンザは、主にA型・B型のウイルスによって引き起こされる感染症で、毎年冬に流行します。
風邪と異なり、突然の高熱・全身倦怠感・関節痛・筋肉痛など全身症状が強く現れるのが特徴です。
特に高齢者や基礎疾患（肺・心臓・腎臓疾患、糖尿病など）がある方、免疫力が低下している方では、重症化や肺炎を併発するリスクが高くなります。
主な症状
感染から1〜3日の潜伏期間を経て、次のような症状が突然現れます。
●38℃以上の高熱
●頭痛・全身倦怠感
●筋肉痛・関節痛
●咳・鼻汁 など
通常は1週間ほどで軽快しますが、小児では中耳炎・熱性けいれん・気管支喘息の誘発を伴うこともあります。
高齢者や持病をお持ちの方は重症化しやすいため、早期受診が大切です。
インフルエンザは抗原迅速診断キットで判定されます。
治療薬には次の2系統があります。
ノイラミニダーゼ阻害薬（タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタ）
→ 細胞内で増えたウイルスが外に広がるのを防ぐ
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬（ゾフルーザ）
→ 細胞内でのウイルス増殖を抑える
なお、近年は耐性ウイルスの出現も報告されており、特にゾフルーザは12歳未満で耐性株が生じやすいとされています。
インフルエンザの予防方法
インフルエンザは感染源対策、感染経路対策とワクチン接種が重要です。
2020～2022年のコロナ対策でも、行動制限やマスク・手洗いにより流行がほとんど見られませんでした。
以下のような基本的な予防行動を心がけましょう。
●感染した場合はできるだけ人との接触を避ける
●学級閉鎖・職場での感染拡大防止
●人込みを避ける
●規則正しい生活（睡眠・栄養・禁煙など）
●マスク・手洗い・ワクチン接種
